家の設計図

注文住宅における土地探しのコツとは?

家の模型

注文住宅では、最善の住宅建設のために優良な土地を探さなくてはいけません。土地探しのコツで重要なのは、まず優先順位をきちんとつけるという点です。そもそも、注文住宅は顧客の要望に応える形で設計を行っていくものです。当然ですが、その要望に応えることができない土地だと意味がありません。まずは、理想の物件を手に入れるための優先順位をきちんとつけて、それを満たす条件であるかどうかを確認することが大切です。

予算の配分も、土地探しには非常に重要です。一般的に、予算の割合は土地が3割で建物が7割に分けることが理想であると考えられています。土地の方に高い割合で予算を割いてしまうと、満足な物件を建設できなくなる可能性があるため注意が必要です。
同様に、理想的な土地を見つけたときには必ず現地に確認に行くことも忘れてはいけません。予算上で都合が良いと考えられるものであっても、実際に現場を見ると想定していたものとは異なっていたということも珍しくありません。費用対効果を考えて、本当に自分の理想を実現できるかどうかを、自分や家族の目で実際に確認することが大切です。そのうえで、情報を分析していくことです。

注文住宅の場合は、建ぺい率や容積率も忘れてはいけないポイントです。これは、建築基準法によって定められた明確なルールが存在するからです。理想のマイホームを建設したいと考えていても、このルールに反するような土地では全く意味がありません。これらについては、それぞれの都道府県によって上限値が異なるという事情も存在します。できるだけ早期に市役所に確認を行って、本当に問題ないのかを確かめることです。

さらに、土地探しで最も重要なポイントに高低差が存在します。建設工事には、建物の価格だけではなく土地を整備するための予算も含まれていることがあります。これは、土地をそのままの状態にしておくと、自然災害などのときにリスクが上昇してしまう可能性があるためです。高低差が存在する土地は、特にこのリスクが上昇します。造成工事といって、整地を行ったり地盤の改良をして地震や台風、あるいは水害などに強い土台を準備しなくてはいけなくなります。
実際に、地盤が弱い土地は日本全国でみてもかなり多いです。何も知らずに購入すると、後から予想以上のお金が必要になってしまったということも十分に考えられます。ですから、高低差などを確認して本当に安全かどうかを調べておくことが大切です。