家の設計図

一軒家の維持費ってどれくらい??

戸建てでは、購入するときの費用だけではなく維持費も考慮に入れて計画を立てていくことが重要です。一般的に、戸建ての維持費で必要なものには税金や保険、そして光熱費や修繕費などが存在します。相場としては、平均して1年で30万円から40万円程度の維持費が必要になると考えられています。

年間で必ず必要になるものが、固定資産税です。戸建てのケースでは、月に1万円から2万円程度を支払っていかなくてはいけませんので年間で10万円から20万円程度の費用を計算に入れておく必要があります。固定資産税というのは、築年数などを考慮に入れた評価基準によって算出されるものであるため、個体差が大きいのも特徴です。ですから、自分が購入した住宅に最低限で必要な部分を購入前に必ず不動産業者に確認しておかなくてはいけません。
また、自治体レベルで気にしなくてはならないのが都市計画税と呼ばれるものです。基本的に、税金の考え方は各自治体が定める方針でも異なってくることがあります。特に、市街化地域に該当している場合には、道路建設や下水道工事を目的とした税金を納めなくてはいけません。この部分にも、年間で2万円程度の費用が必要になるため税金面での維持費はかなり大きいです。

さらに、修繕費も忘れてはいけません。長期的にマイホームで生活をしていくことを考える場合には、その状態を維持するためにリフォーム用の資金をきちんと積み立てておく必要があります。マンションの場合は、修繕積立金として計画的に費用を積み立てますが、戸建ての場合は自分たちで考えて計画を立てる必要があるためこの違いは非常に大きいです。
現実的にも、戸建ては経年劣化で必ず脆くなっていきますので、定期的に修繕を加えないと安心して生活を送ることができなくなります。外壁や屋根に関しては、平均して10年程度で状態を確認しなくてはいけません。内装に関しても5年に1回は確認しておくことがベストです。

安全に生活をするという意味では、保険料も見逃せません。戸建てを購入したときには、火災保険に加入するのが一般的だからです。住宅ローンを利用する場合、火災保険の加入が求められることが大半なので、一般人は戸建ての購入時点で既にこの保険への維持費を考慮する必要があります。ただ、これに関しては比較的安い傾向があり、10年前後を目安としてわずか10万円程度であるため維持費としては決して大きな金額ではありません。