家の設計図

一軒家では屋根にもこだわりたい!どんな種類があるか?

戸建てで求められる屋根の形は、千差万別です。どういった住宅にしたいのかやこれから暮らす地域によって最適な形は全く違うので、それぞれの違いを把握して最善の選択をしなくてはいけません。
種類は、よく利用されているものでは大きく分けると4つの種類があります。それぞれ、切妻と寄棟、片流れに入母屋と呼ばれるものです。

切妻は、一般的な戸建てに用いられているものです。正面から見ると三角の形になっているもので良く利用されています。この形にするメリットは、数多くあります。例えば、雨が降ったときなどに水が外に流れるようになりますので、屋根に負担がかかりすぎず住宅を守る役割があります。左右に流れるような形になっているため、住宅設計をする上でも建設がやりやすく日本の住宅建築の最も人気のあるものの1つとして重宝されています。
また、メンテナンスを行うときに安いという特徴があります。雨漏りが少ないので、構造上で痛む箇所が少なく長期的に利用できるメリットがあるからです。定期的に修繕をすれば、安定した形を保てます。

寄棟は、屋根の中心部分に軸を置いておいてそれを基軸とした4面のある屋根です。上空から見ると、上下左右に2面ずつ分かれている状態に見えますので、わかりやすい形をしています。現代建築では、これを取り入れられていることも多く人気が高いです。実用的な面でも、1部分に衝撃が集中しない造りになっています。比較的、縦に対して面積を取らない仕様なので広い住宅を設計するときにも向いています。

片流れは、注文住宅やデザイン住宅などで設計士が好んで取り入れている傾向があります。おしゃれでモダンな形になりやすく、文字通り1面だけが存在する特徴的な屋根です。特に、注文住宅で人気なのは狭小住宅にも利用できるからです。狭い土地であっても、片流れを利用すれば効率的に建設を行うことができますので、予算を抑えたい人にもうってつけです。合理的におしゃれな住宅を設計できるので、若い世代にも人気です。

入母屋は、日本特有の屋根です。日本瓦を主体とした屋根と考えればわかりやすいですが、基本的には切妻や寄棟を混合させた技法であると解釈されています。特徴的なのが、実は複雑な構造をしていることから高い建築技術を求められるという点です。切妻と寄棟の両方のスキルが求められますので、好んでこの屋根にしたいときにはそれを実現できるだけの職人に相談する必要があります。